事務服の選定において、担当者様が最も苦慮されるのは「年齢による好みの違いや体型の悩みを、一着のユニフォームでどう解決するか」という点ではないでしょうか。事務服選びの鍵は、特定の年代のトレンドに合わせることではなく、世代を超えて共通する「機能的な美しさ」と「シルエットの補正力」を重視することにあります。

私たち株式会社アバンセユニでは、日々多くの企業様や官公庁様のユニフォーム導入に携わっておりますが、20代の若手社員と50代以上のベテラン社員では、求められるデザインや着心地への要望が異なるため、判断に迷われる担当者様が多くいらっしゃいます。しかし、近年の素材技術の進化やパターンの改良により、それぞれの年代が抱える特有の課題を同時に解消できる選択肢が確実に増えてきています。

この記事では、私たちが実務の現場で培った経験をもとに、年齢を問わず長く愛用できる「おしゃれで快適な事務服」を選定するための考え方を共有いたします。組織の全員が自信を持って着用できるユニフォーム選びのヒントとして、ぜひお役立てください。

1. 進化する機能性とデザイン、事務服の新たな潮流

オフィスウェアの世界では今、かつてないほどの大きな変革期を迎えています。これまでの「制服」という堅苦しいイメージを脱ぎ捨て、着る人のモチベーションを高め、企業のブランディングにも直結するファッションアイテムへと進化を遂げました。「ボーダレス」と「ウェルビーイング」です。オフィスカジュアルとユニフォームの境界線がこれまで以上に曖昧になり、働きやすさと美しさを両立させたスタイルが主流となっています。

まず注目すべきは、驚くべき進化を遂げた「素材の機能性」です。長時間のデスクワークでも疲れにくい、パジャマのような着心地を実現した高機能ニット素材もあります。ボンマックスやカーシーカシマといった主要メーカーからは、360度ストレッチはもちろん、高い通気性と吸汗速乾性を備えたアイテムが続々と登場しています。さらに、家庭の洗濯機で洗って干すだけでシワにならず、アイロンが不要な「完全メンテナンスフリー」の生地は、忙しい現代のワーカーにとって必須の条件となっています。

デザイン面では、個人の好みや体型に合わせて自由に組み合わせができるセットアップスタイルが人気を博しています。従来のベストとスカートの組み合わせだけでなく、スタイリッシュなパンツスーツや、ワンピースにジャケットを羽織るスタイルなど、選択肢が大幅に広がりました。特に、ジェンダーレスな視点を取り入れたパンツスタイルは、年代を問わず支持を集めています。カラーリングも、定番のネイビーやブラックに加え、グレージュやアースカラーといった、肌馴染みが良く洗練された印象を与えるニュアンスカラーがトレンドです。

また、SDGsへの取り組みが企業の評価基準となる現代において、サステナブルな事務服選びも重要な要素です。ペットボトルをリサイクルした再生ポリエステル繊維や、植物由来の素材を使用したウェアを採用することは、企業の環境配慮への姿勢を社内外に示す強力なメッセージとなります。

このように2026年の事務服は、単なる仕事着の枠を超え、着る人の快適性を追求し、環境にも配慮した「進化系ウェア」へと変貌を遂げているのです。次項からは、年代別に最適なスタイリングのポイントを深掘りしていきます。

2. 20代から50代以上まで、それぞれの年代が持つ悩みを解決する最適な一着の選び方

事務服を選ぶ際、デザインの好みだけで決めてしまっていませんか。実は、年代によって重視すべきポイントや抱える悩みは大きく異なります。毎日着用するユニフォームだからこそ、年齢に応じた「似合う」と「快適」を両立させることが、仕事のモチベーションアップにも繋がります。ここでは、年代別の悩みとその解決策となる選び方を具体的に解説します。

【20代】トレンド感と清潔感でフレッシュな印象を**
20代の事務服選びでは、「地味に見られたくない」「新人らしく明るい印象を与えたい」という声が多く聞かれます。この世代には、トレンドを取り入れたデザインや、華やかさのあるスタイルがおすすめです。リボン使いが可愛らしいベストや、淡い色合いのブラウスを取り入れることで、オフィスに明るい風を吹き込むことができます。また、動き回ることの多い若手社員には、シワになりにくくお手入れが簡単なポリエステル素材のアイテムを選ぶと、清潔感を一日中キープできるでしょう。

【30代】機能性と信頼感を両立するスマートな着こなし**
キャリアを積み、後輩の指導や責任ある仕事を任されることが増える30代。「若作りには見られたくないけれど、老け込むのも嫌」「産後の体型変化が気になる」といった悩みが浮上します。ここでは、信頼感を演出できるネイビーやチャコールグレーといった落ち着いたカラーをベースにしつつ、シルエットの美しさにこだわることが大切です。ニット素材の事務服は、伸縮性に優れ動きやすいだけでなく、程よいフィット感で体のラインを綺麗に見せてくれます。ウエスト周りが楽なゴム仕様のスカートやパンツを選べば、デスクワークの負担も軽減できます。

【40代】体型カバーと上質素材で大人の余裕を**
40代になると、代謝の変化により「二の腕やお腹周りを隠したい」という要望が切実になります。無理に隠そうとして大きめのサイズを選ぶと、かえって野暮ったく見えてしまうため注意が必要です。解決策としては、立体裁断で作られたジャケットや、ウエスト位置が高く見えるペプラムデザインのベストを選ぶのが効果的です。とある大手メーカーは、日本人の体型を研究し尽くしたパターンを採用しており、着るだけでスタイルアップして見える工夫が凝らされています。また、肌触りの良いウール混紡など、素材の上質感にこだわることで、大人の女性らしい品格を醸し出せます。

【50代以上】「軽さ」と「体温調節」でストレスフリーに**
50代以上のベテラン世代にとって最大の敵は「肩こり」や「冷え・のぼせ」などの体調面です。「重いジャケットは着たくない」「更年期特有の体温変化に対応したい」という悩みには、高機能素材が応えてくれます。最近の事務服は進化しており、驚くほど軽量でストレッチ性の高いジャケットや、吸汗速乾・通気性に優れたブラウスが登場しています。空気のように軽い素材を選ぶと、長時間の着用でも疲れを感じにくくなります。また、着脱しやすいカーディガンを組み合わせたり、温度調整機能のあるインナーを活用したりして、自分自身をいたわるコーディネートを意識しましょう。

年代ごとの悩みに寄り添った一着を選ぶことで、鏡に映る自分に自信が持てるようになります。今の自分を一番美しく、そして快適にしてくれるパートナーとしての事務服を探してみてください。

3. 企業の顔として長く愛用できるユニフォームを選定するための実務的なチェックリスト

事務服の刷新は、企業のブランディングや社員のモチベーション向上に直結する重要なプロジェクトです。しかし、デザインの好みだけで選んでしまうと、運用開始後に「動きにくい」「手入れが大変」「追加注文ができない」といったトラブルが発生しかねません。総務担当者や経営者が押さえておくべき、実務的な選定ポイントをチェックリスト形式で解説します。

1. メンテナンスの容易さ(イージーケア性能)

毎日のように着用するオフィスウェアにおいて、最も重視すべきは手入れの手軽さです。以下の機能が備わっているか確認しましょう。
* ホームクリーニング対応: 自宅の洗濯機で丸洗いできるか。クリーニング代の経費削減や、社員の負担軽減につながります。
* ノンアイロン・防シワ加工: 洗濯後にアイロンがけが不要なニット素材やポリエステル混紡素材は、忙しい朝の時間を節約できるため現場から高い支持を得られます。
* 防汚・撥水加工: インク汚れや飲みこぼしに強い加工が施されているか。清潔感を長く保つために不可欠です。

2. 業務効率を上げる機能性と着心地

見た目の美しさだけでなく、デスクワークや接客動作を妨げない機能性が求められます。
* ストレッチ性: 背中や腕まわりの突っ張り感を軽減するストレッチ素材を選定します。ある大手メーカーでは、動きやすさを追求した高機能パターンを採用していることが多く、試着時のチェックポイントとなります。
* 収納力(ポケットの仕様): スマートフォンやメモ帳、IDカードがスムーズに入る深さや位置か。近年ではスマホ専用ポケットを備えたベストやスカートも増えています。
* 透け防止・UVカット: ブラウスや淡色のオーバーブラウスを選ぶ際は、インナーが透けにくい素材であることや、窓際業務での紫外線対策機能も重要です。

3. 継続性とサイズ展開の幅広さ

事務服は一度採用すると数年間は継続して使用します。将来的な人員増減に対応できる体制が必要です。
* 廃番リスクの確認: 選定した商品がカタログの定番品か、スポット商品かを確認します。ある主要ブランドでは、長期継続予定の商品にマークが付いている場合があるため、カタログの詳細欄を必ずチェックしてください。
* 幅広いサイズ展開: 5号から21号以上まで、同じデザインで幅広いサイズが揃うか。体型の異なる社員全員が同じ制服を着用できることは、組織の統一感を生み出します。
* マタニティ対応: 妊娠中の社員向けに、同素材のジャンパースカートや、ウエスト調整が可能なボトムスが用意されているシリーズを選ぶと、福利厚生の面でも安心です。

4. 年齢を問わないデザインバランス

20代の若手社員からベテラン社員まで、全世代が違和感なく着こなせるデザインであることも大切です。トレンドを意識しすぎた奇抜なデザインよりも、ネイビー、ブラック、チャコールグレーといったベーシックカラーを基調としつつ、スカーフやパイピングなどのアクセントで華やかさを加えたデザインが、長く愛される傾向にあります。

このチェックリストを基に、複数のサンプルを取り寄せて実際に社員に試着してもらい、着心地やサイズ感についてのアンケートを取ることをおすすめします。現場の声を取り入れた選定プロセスこそが、長く愛用されるユニフォーム選びの成功の鍵となります。