夏の暑さや冬の寒さは現場作業において大きな負担となります。
近年、その負担を軽減してくれる空調機能付き作業着が注目を集めています。
今回は、実際に使用してみた空調機能付き作業着を比較レビューしていきます。

まず空調機能付き作業着とは、ファンユニットを内蔵し、服の中に風を送り込むことで体温調節をサポートする作業着です。
特に炎天下での屋外作業や、高温環境での工場勤務には欠かせないアイテムとなっています。
市場には様々なメーカーから空調機能付き作業着が販売されていますが、価格帯は1万円台から3万円台と幅広く、どれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
実際に使用して感じたのは、バッテリー持続時間の差です。
低価格帯の製品はおおむね6時間前後ですが、高価格帯になると10時間以上持続するものもあります。
一日中作業する方は、バッテリー持続時間を重視すべきでしょう。
また、風量調整機能も重要なポイントです。3段階調整が一般的ですが、細かく調整できる製品もあります。
強風モードは冷却効果が高い反面、バッテリーの消費も早くなるため、状況に応じて調整できることが大切です。

デザイン面では、従来の作業着のようなシンプルなものから、スポーティでおしゃれなデザインまで様々です。
職場によっては制服規定がある場合もありますので、購入前に確認することをお勧めします。
重量も選ぶ際の重要な要素です。長時間着用するものなので、軽量であることが望ましいです。
最新モデルでは、ファンユニットとバッテリーを合わせても400g前後と非常に軽量な製品も出ています。

耐久性については、防水・防塵性能をチェックしましょう。
IP等級が表示されている製品が多く、数字が大きいほど高性能です。
特に粉塵の多い環境で働く方は、防塵性能の高いものを選ぶべきです。
建設業を営むある企業では、従業員の熱中症対策として空調機能付き作業着の導入を進めています。
このような取り組みは、作業効率の向上だけでなく、従業員の健康管理にも大きく貢献しています。
価格面でのコストパフォーマンスを考えると、2万円前後の中価格帯の製品がバランスが良いように感じます。
バッテリーの持ちも8時間程度あり、風量調整も3〜4段階と十分な機能を備えています。

空調機能付き作業着は一度使うと手放せなくなる快適さがあります。
作業環境や予算に合わせて、自分に最適な一着を見つけてみてください。
快適な作業環境は、安全性と生産性の向上につながることでしょう。