空調服のバッテリー持続時間は、主に「電圧(ボルト数)」と「バッテリー容量(mAh)」によって大きく異なります。また、長時間使用するためには、いくつかのコツがあります。

1. バッテリー持続時間の違い
電圧(ボルト数)と風量の関係
電圧が高いほど風量が強くなり、バッテリーの消費が早まります。

最新モデルでは、17V〜24Vといった高電圧で強力な風を出せるものがありますが、その分持続時間は短くなります。例えば、17Vでは約1時間〜1.5時間しか持たないモデルもあります。

一方、6V〜9Vといった低めの電圧設定にすると、風量は弱まるものの、持続時間は大幅に延びます。製品によっては、6Vで30時間以上稼働するものもあります。

バッテリー容量(mAh)
バッテリーの容量が大きいほど、同じ電圧設定でも長く使えます。

一般的に、容量が大きいバッテリーは重く、価格も高くなる傾向があります。

2. 長時間使用するためのコツ
a. 適切な風量設定を選ぶ
常に最強の風量で使うのではなく、作業内容や気温に応じて風量を調整することが最も重要です。

涼しさを維持できる範囲で、できるだけ低い電圧設定にすることで、バッテリーを節約できます。

炎天下での作業など、瞬間的に強い風が必要な時だけ最大風量に切り替え、その後は通常設定に戻すようにしましょう。

b. 予備のバッテリーを用意する
1日の作業時間が8時間を超える場合や、充電環境がない場所での作業が多い場合は、予備のバッテリーを携帯することをおすすめします。

予備があれば、バッテリー切れの心配なく作業に集中できます。

c. バッテリーの適切な保管と充電
過放電を防ぐ: バッテリー残量がゼロになるまで使い切ると、バッテリーの寿命が縮まります。完全に放電する前に充電するように心がけましょう。

過充電を防ぐ: 充電が完了したら、すぐにアダプターから外しましょう。長時間充電し続けることは、バッテリーに負担をかけます。

適切な温度で保管する: 高温多湿な場所(特に炎天下の車内など)での保管は、バッテリーの劣化を早めます。直射日光を避け、涼しい場所に保管しましょう。

これらのポイントを意識することで、バッテリーの持続時間を最大限に活用し、快適な作業を続けることができます。